ワークスタイル改革
デスクワークによる健康リスクとおすすめのオフィス製品
掲載日:2025/08/05

長時間のデスクワークによって引き起こされるのが「座りすぎ」および「運動不足」だ。これらが蓄積すると、どのような健康リスクがあるのだろうか。本記事ではデスクワークによる健康リスク、およびそのリスクを低減するおすすめのオフィス製品として「スタンディングデスク」を紹介する。
「座りすぎ」「運動不足」が引き起こす三つの健康リスク
デスクワークによる「座りすぎ」および「運動不足」が引き起こすとされる、三つの健康リスクについて解説する。
がんや糖尿病などの生活習慣病リスクの上昇
WHO(世界保健機関)が発行した「WHO身体活動・座位行動ガイドライン(日本語版)」では、座りすぎによる影響について「成人では、座りすぎは、総死亡率や心血管系疾患、がんによる死亡率の上昇、心血管系疾患やがん、2型糖尿病の発症の増加といった悪影響を及ぼす」と述べられている。デスクワークによる座りすぎは、がんや糖尿病発症のリスクを高めるほか、死亡のリスクを高めてしまう可能性があるのだ。
以下は厚生労働省の「座位行動」という資料に掲載されている、座りすぎと寿命の関係を表したグラフである。この調査はオーストラリアの成人を対象に、普段の運動習慣と座位時間を調査した結果だ。同調査では、運動習慣の有無にかかわらず、座る時間が長いほど死亡の危険度が高いことが示されている。この結果からも座りすぎは寿命にも直接悪影響を及ぼしかねないと言えるだろう。

メンタルヘルスへの悪影響
厚生労働省は、心の健康を保つ要素について「適度な運動や、バランスのとれた栄養・食生活は身体だけでなくこころの健康においても重要な基礎となるものである」と述べており、適度な運動ができていなければ、心の健康の重要な基礎がないがしろになるということを指摘している。
その他、運動不足はメンタルヘルスに悪影響を及ぼす睡眠障害に関係していることにも留意しておきたい。
腰痛を引き起こしやすい
厚生労働省は、腰痛の発生要因について「長時間同じ姿勢で仕事をするなどの(中略)作業姿勢に関すること」を挙げている。長時間同じ座り姿勢で作業を続けていると、腰痛が発生するリスクを高めてしまう可能性がある。また腰痛になると、集中力の欠如、生産性の低下にもつながる。
デスクワークにおすすめのスタンディングデスク
デスクワークを続けながらも心身共に健康でいるためにはどのような対策を行うべきか。厚生労働省が発行した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(案)」によると、デスクワークによる「座りすぎ」「運動不足」の対策は運動をするほかない。実際に厚生労働省は「1日合計60分以上の身体活動」を推奨している。普段の生活の中で、エスカレーターではなく階段を利用したり、立ち上がった際に軽くストレッチしたりすることを、普段の生活にプラスしてみてはどうだろうか。
また普段使用するオフィス用品の見直しも効果がある。厚生労働省が発行した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(案)」では、働く人が職場で活動的に過ごすための対策の一つとして「スタンディングデスク」が挙げられている。スタンディングデスクを用いることで、座りすぎの状況を防止しつつ、腰の負担も座位より抑えられる。
例えばサンワサプライの電動昇降デスク『ERD-ER9060BK』は、天板の高さを73.5cm~1.235mの間で調整できる。天板の高さを調整することで、普通のデスクのように座って使えるだけでなく、スタンディングデスクとしても活用できる。また全33種類のサイズと全4色の組み合わせにより、合計で132通りのサイズと色の組み合わせを選択できるのも特長だ。同デスクの導入はデスクワークの健康リスクを抑えられる可能性がある。
関連記事:サンワサプライ ERD-ER9060BK
日々のデスクワーク作業を見直して健康リスクを低減

長時間のデスクワークによる「座りすぎ」および「運動不足」が、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があることはご理解いただけたのではないだろうか。
デスクワークが続く場合でも、適度に軽いストレッチなどの軽い運動を取り入れるだけでも心身の健康を保つことが可能だ。
従業員の健康管理を実践する「健康経営」が注目されている昨今、ベンダーとしても「健康視点から考えるオフィス製品の見直し」という切り口で各種製品の提案をしてみるのも有効かもしれない。